波の音、風の音

生活保護中の私の記録

親の影

8月17日、月曜日。

メンタルクリニックに行って、眠剤がちょっと変わった。

眠れなかったら、という恐怖がまた出てきてしまう。


精神世界やスピリチュアル、精神疾患の場で、よく使われる、『あなたはあなたのままでいい』、『あなたは生きているだけで素晴らしい』的な言葉なんだけど、この言葉が沁みるのは仄かに元気が残ってる場合。

そして、親との関係がまあまあ上手く育った場合。


病んで、闇に落ちてしまうと、この手の言葉は効力がない。そればかりか、綺麗事にすら聞こえてしまう。

救いの手を掴むことはできない。そう育ってしまったから。


私はダメな子として育ってきた。親は今で言う毒親だった。虐待なんて言葉もないし、児童を保護する思想も仕組みもなかった。

社会に出て初めて、認められて自分という個の力をようやく信じることができるようになった。

親は言うことを聞かなくなった私を敵と見なすようになった。


今、精神疾患の真っ只中にいて思うのは、親の影響の強さだ。冒頭に書いた『あなたはあなたのままでいい』といった言葉は、幼少期に自然と培われていくはずのもので、それは親から得られる安心だ。

それを持ってない人間は、なかなかしんどい。綺麗な言葉に反感すら感じてしまう。


ようやく、この歳になって、『親』という立場が上手く出来なかった親を理解できるようになった。

許しはしてない。親といえど、やっていいことといけないことがあり、それを超えたから。


道のりは、まだまだ長い。