波の音、風の音

生活保護中の私の記録

役所から帰る 2

Bさんはとてもやさしく、我慢強く、目も合わせない私のぼそぼそした話を聞き取ってくれた。

終わりの頃に、もう一人、紹介された。相談員のCさん(男性)。この人があなたの担当さんになります、といわれたけどやっぱり目を合わせられない。

Cさんはすぐに退出して、またBさんと話す。

私がこんな状態でいるのはとてもたいへんだから、生活保護を受けるにしても、仕事を探すことも難しいから、早めにお医者さんに行ったほうがいいと勧めてくれた。

仕事に行ってる頃に通っていたメンタルクリニックのカードを調べて、生活保護の人でも受けられるか見てくれた。

生活保護の人は医療券っていうのをもらえるらしくて、私の場合はまだ申請中だから10割負担になるけど、申請が通ればお金は戻ってくるから、家に帰ったら予約をしてみてください、と言われた。

遅い時間まで、いろいろ説明してくれて、Bさんは大変だったと思う。

 

私は久しぶりの知らない人たちとの『面接』でくたびれて、消耗して、Bさんと別れて役所を出てからふらふらだった。

郵便局に寄って、各銀行口座の残高照会を出す。

次の日、BさんとCさんが家に来ることになっていて、その際に正確な残高をわたすことになっていた。

 

家に着いて、座り込んだ。クリニックに予約、、、と思い、気持ちを引き上げる。

予約の電話を入れて、生活保護の申請中で、と女性の受付の方に説明をした。

 

着替えて夕飯の支度をして、スマホを見たらそのクリニックから着信があった。

かけ直したら、先生本人が出て、申請下りてないと手続きが・・・等々早口で言われた。何か言う隙も無かった。

そして「予約はキャンセルしたんで!」と言われ、「明日役所の人からこっちに電話してもらうよう言ってください」と言われ、終わった。

消耗しきってるところにわぁわぁ言われ、何にも言葉が出てこなかった。

少ししてから、予約は今のところ白紙に戻してもいいですか?的な提案があってもいいのでは・・・と思った。一方的に、キャンセルって・・・。

あんまりそのクリニックに行きたくなくなった。