後から出逢うこと
6月6日、土曜日。
不思議な気持ちになる動画を見ている。
もうだいぶ前のやつだけど、ほんとうに不思議な気持ちで見ている。
中学生の男子と女性教師の恋の物語だ。
惹かれるっていうのは、たぶん、理性とか、常識とか、これまで積み重ねた年月みたいなものを超えてしまうんだと思う。
名前のつけようのない感情。
好きになる、っていうのは悪いことではない、むしろ良い感情。
ただ、その時の状況で、いけないことと判断されたり、感情を止めようとしたりして、もっと苦しくなったりする。
人々から祝福されるお付き合いって、なんだろう。
人ってそんなにきれいに生きられるものだろうか。
理性で止まれるひとは、踏みとどまればいいと思う。
このドラマの場合は、相手が中学生の男子だったから、教師としての責任を問われた。
でも実際に、私の知っている人でも、学生時代から先生と付き合っている人はいたし、それを咎める人もいなかった。時代として平和でおおらかな頃だったのかもしれない。
後から出逢ったひとのほうに惹かれていくって、普通にあることだと思う。
私もあまりきれいに生きてきていないから、しょうがないよね、という目線で見てしまう。
そんなに許されないとしたら、後から生まれて、後から出逢った人はかわいそうだ。
私は、そういう立場、状況にある人と話しても、だめだよ、とも言わないし、行けるとこまで行け、とも言わない。
ただそのことを受け入れるだけ。けど、辛いと思うならやめれば?と提案するだろう。
辛い、苦しい、とヒロインみたいに浸ってるなら、目を覚ませと思う。
もしも叶わない想いのお付き合いでも、ほんとうに好きなら、辛さは飲み込め。
会える時を大切にして、相手を大切にして、相手が笑顔になることを一番に考えてほしい。
結婚がゴールで、最上級みたいになってしまっている昨今だけど、もうそんなに責めないでほしいと思う。
誰かを恋しく思ったり、顔を見るだけでうれしくなったり、声を聞いて落ち着くような
相手って、そんなに多くいるわけではないから。
そして、そういう恋か愛か定まらない感情が、なにかを創り出す原動力にもなるから。