波の音、風の音

生活保護中の私の記録

役所に行った

役所に電話しなきゃ・・・

役所に電話しなきゃ・・・

電話番号を見ているだけで時間が経つ。胸が苦しい。もし生きられるなら電話しなきゃ。ダメでも死ぬしかないんだから、電話だけでもしよう。

苦しくて苦しくてコール音が鳴っている間ずっと胸を押さえていた。

 

女性の方が出た。どうしたのか聞かれても、私はほぼ単語しか出てこなかった。

助けて

お金ない

済むとこが無くなる

どこに住んでいるか、名前は、と聞かれているうちに過呼吸になって話せなくなる。

落ち着いてと言われても、すぐに治まるはずもない。

かけ直すから電話番号を教えて、と言われ朦朧としながら番号を伝えた。

 

どれくらい経ったかわからないけど、電話が鳴って、役所の女性だった。

いろいろ聞かれるけど呼吸がおかしいし、涙も出てきて話すに話せない。

人に合うのが怖い。

ゆっくりにして。

急かさないで。

 

(家に)きてもらえませんか、と何度も頼んだけど、来れないかしら?と言われてしまう。

外に買い物に行くことはできる。月1回くらいだけど。誰にも話しかけられないしいつも行く店だし買うものも決まってるからすぐ帰って来れる。

だけど役所は違う。

どのフロアに何課があるのか知らないし、人に聞きながら行くのは無理。

仕事をしようと履歴書書こうとしても面接のことを思い浮かべて過呼吸になってしまうのに、あれこれ聞かれる役所に一人でなんて無理。

 

話しているのにも疲れてきて、役所の入り口に1位時間後に迎えに来てもらえるなら、ということで行くことになった。

たくさん人がいるところで話せない、とお願いして個室を用意してもらった。

過呼吸になると手足がしびれてしばらくいうこときかなくなる。

少しずつゆっくり支度をした。